建築基準法 床面積と建築面積の不算入部分の違い（外部階段の場合）

【外部階段】
<跳ね出し階段の場合>
・屋外に外壁に沿って外部階段がある場合の建築面積は
手すり先端から1ｍまでは建築面積に参入しない。

<外壁から跳ね出し、2本の柱で支える外部階段の場合>
・この場合は柱で支持されているので、跳ね出しとは見なされず
建築面積に参入されます。

・床面積は次の3つの条件を満たすと床面積に参入しないとなっています。
①屋外階段の2辺が外壁に接続している場合で、他の2辺が外部に開放されている場合
　開放されている部分が開放されていない部分より大きい場合。
②開放されている部分の1辺が隣地境界線に平行する場合、その距離は1ｍ以上とする。
　また、開放されているもう1辺が同一敷地内の建物から2ｍ以上離れていること。
③屋外階段の踊り場の手すりからその天井の高さが
　1.1ｍ以上かつ踊り場の天井から天井までの高さの半分以上であること。

【外部階段における建築面積の参入範囲について確認】
跳ね出し部分以外の部分は、柱芯、原則壁芯で算定するが、
階段の形態によっては階段外面で算定されることもあるので、
建築物全体における判断が必要となる。
また、各特定行政庁で取扱いを定めている場合もあるので事前に確認が必要です。

<外部階段を支える中央の壁柱がある場合>
建築面積は外回り手すりの先端から1ｍまでは参入されません。
床面積には参入しません。

<外部階段の一部が外壁に囲まれている場合>
建築面積は踊り場先端から1ｍは参入しない。
床面積は外部階段の建物からの出が外部階段の長手方向の長さの1/2以上あれば床面積には参入しません。