木造住宅の基礎の工種として土工事、地業工事、鉄筋工事、型枠工事、コンクリート工事、左官工事があります。地盤の状況によっては杭事業工事や地盤改良工事も含まれます。
しかし、住宅程度の基礎工事では杭事業工事や地盤改良工事は除いて、各工種ごとに業者を分けずに一括して基礎屋と呼ばれる基礎専門業者に発注する場合が増えています。
使用する材料がそれほど多くなく、手間もかからないことが工種別に分けない理由となっています。
また、工種を分けると各工種ごとの重なりがあるので工期が長くなるデメリットになります。
ではベタ基礎と布基礎のコスト比較をしてみましょう。
まず、根伐り工事ですがベタ基礎ではある一定の深さを掘るだけなので手間はそれほどかかりません。地業もバックホーなどで作業ができるので、手間の削減ができます。
では布基礎はどうでしょう。布基礎の場合はフーチングに沿って一定の深さと幅を掘らなければならないので、作業に手間がかかります。地業工事も重機の利用ができないため手作業になってしまいます。また、ベタ基礎に比べ重機の走行に自由が効かなくまります。
捨てコンクリート作業もベタ基礎では外周部だけで済みますが、布基礎では立ち上がりがすべて必要になってきます。すべてにおいて手間が増えていき労務費増となります。