早稲田大学創造理工学部はハウジングソリューションズ(株)と共に自動車ダンパーを利用した制震ダンパーを開発しました。名前は『コラボパワー』といい同社から販売を始めました。
耐震改修が進行しないおおきな原因は価格であると早稲田大学が目をつけ、ハッチバック式の車両で広報ドアに使用するダンパーが、開発や製造の価格を大きく抑えることができると見込みました。
たとえば木造住宅で床面積が100平米軸組みの場合、ダンパーを取付ける箇所がだいたい50か所で、施工費を含めた金額は約50万円と1万円以下であるということがわかりました。数が出ればさらに安くできます。
実証実験の結果、ダンパーを付けた個所のカベ倍率が普段より約1.5倍になる効果が得られました。また地震による躯体のゆれが1/3から半分ほどに抑えられる結果がでました。
このダンパーは躯体に専用のカナモノで取付けることができ、50箇所であるならば、3~4時間でできるそうです。自動車のダンパーを改良して、圧縮側にかかるちからだけに抵抗をし、引張り側のちからには追随することにしました。既存の制震ダンパーより箇所数をふやすことで、制震の機能を満たすようにしたものです。
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